2016年8月8日
こんにちは!
本日は、中村が担当しますね!
毎日、暑さが厳しいですね!!
水分をしっかり摂って下さいね!
と、良く言われますが
何を摂れば効率が良いのでしょうか。
水分は体に浸透して
細胞や組織の水分バランスを保っていますが、
口から入ったものが
すぐに使えるわけではありません。
胃や腸を通り抜けて、
徐々に吸収されていきます。
この吸収率の良し悪しは
非常に重要になってきます。
飲み物を吸収率の良いものに変えるだけでも
効果的な水分補給が
できるようになります。
本日は、その辺りについて
お話していきますね。
大量に汗をかいた時には、
発汗量に見合った量の水を
飲めないことが昔から知られています。
これを「自発的脱水」と呼びます。
この「自発的脱水」とは、
水だけを飲むと
血液のナトリウム濃度が下がって
水が飲めなくなってしまう
状態であることをいいます。
私たちの身体には、
ほぼ0.9%のナトリウムを含んだ
血液が循環しています。
汗を舐めると塩っ辛いことからも分かる通り
汗にはナトリウムが含まれています。
大量に汗をかいてナトリウムが失われた時、
水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まって
これ以上ナトリウム濃度を下げない為に
水を飲む気持ちがなくなってきます。
同時に余分な水分を尿として排泄します。
この状態になると汗をかく前の
体液の量を回復できなくなるので
運動能力が低下して、体温が上昇して、熱中症の原因となるわけです。
熱中症予防の水分補給として、
日本体育協会では、0.1~0.2%の食塩
(ナトリウム40~80mg/100ml )と
糖質を含んだ飲料を推奨しています。
特に1時間以上運動をする時は
4~8%の糖質を含んだものを摂取しましょう。
冷えたイオン飲料や
経口補水液の利用が手軽ですね。
自分で作る時は
1リットルの水、ティースプーン半分の食塩(2g)と
角砂糖を好みに応じて
数個溶かして作ることもできます。
長時間運動を続ける場合には、
ナトリウム濃度を
やや高くすることが必要です。
トライアスロンなど長時間の運動では、血液のナトリウム濃度が低下して、
熱けいれんが起こることが
報告されています。
また、糖を含んだ飲料が
推奨される理由としては、
腸管での水分吸収を
促進することが挙げられます。
主要な糖であるブドウ糖は、
腸管内でナトリウムが
同時にあると速やかに吸収されます。
そしてそれらに引っ張られ水分も
吸収されるというのが
メカニズムになります。
以上のことを踏まえて
飲み物を選んでいきましょう。
では、本日はこの辺りで失礼致します。